使い勝手と丈夫さを追求した野良道具。

今年も5月に入り、夏日な日々がはじまりましたが、みなさまいかがお過ごしですか。
今回のLIFESTYLE情報もBinOフリークにおすすめのショップ紹介です。この春、旧市民球場跡地にオープンした「HIROSHIMA GATE PARK」に出店した自社製品とセレクト商品で構成された「野良道具製作所」です。野良道具と聞いただけでワクワクしますね。自社製品は焚き火台や火吹き棒、火バサミ、ランタンパーツなどなどアウトドアのいわゆる無骨な鉄製品を中心にウェア、トートバックなどアクセサリーまでプロダクトデザイナー兼オーナーの遊び心というか、実際の“野遊び”から着想した商品が並びます。その他、そんな野遊びにまつわりながらも日常の生活道具として使えるアイテムから食品まで幅広くセレクトしています。

自社製品で注目したいのがハードな鉄製品で当然、道具なのでガンガン使えるし、使い込みたいところですが、特に火バサミや火吹き棒はよく考え抜かれた構造と美しさ、ずしりとした重厚感が大事に飾りたくなるほど、ただ眺めたくなるアイテムなのです。


人気の火吹き棒「野良ブラスター」6,800円(税込)〜。真鍮、チタン素材、形状で価格が異なります。各パーツで組み合わせることもできます。重厚で丈夫な薪ストーブ用灰かき棒(写真上部)もあります。


直火可能。薪ストーブにも使えるシェラカップ(ステンレス)。250ml・1,500円(税込)〜。500ml・銀2,800円。黒3,800円。プリズム7,800円。(すべて税込)

アウトドアにはもちろん、お家のデッキにも使えるクイックキャンプのウッドローチェア10,980円(税込)。燃えにくい防炎加工が施され、シートはクッション性を高めています。室内でも使いやすい脚キャップ付。

あんな感じの、こんな感じの、と画一的に洗練されたお店が多い昨今、いい意味で成熟しきっていないような、どこか型破りなセレクトショップって感じが伝わってきて新鮮です。今後も新製品、新商品と、季節商品なども入荷するようなので要チェックです。

野良道具製作所 HIROSHIMA GATEPARK店
Open 11:00−20:00
年中無休
広島市中区基町5番25号 シミントひろしま E棟1F
(サテライト店舗:廿日市市津田)
HIROSHIMA GATE PARK

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シンプルなものは、やっぱり飽きのこないものです。

卒業や入学など年度替わりの時期がやってきました。これからは公園や街も彩を取り戻し、天気の良い日はサイクリングにもいい季節です。ということで第2弾となる自転車情報をお届けします。子供から大人まで日常的な街乗り用としてPOPでオシャレなカラーリングとシンプルなデザインで人気の「tokyobike〈トーキョーバイク〉」を中心に取り扱うショップ「pop grumpy〈ポップグランピー〉」をご紹介します。場所は再開発で注目のエリア広島駅北口の駅裏“エキキタ”にあります。

tokyobikeといえばもう20年も前、そのシンプルさから感度の高い若者を中心に瞬く間に話題となり、全国でもその存在を広めていきました。広島でも一部のお洒落好きの人が乗り始めて「おっ、トーキョーバイクじゃん!」なんて言われて注目されていきました。スポーツタイプやジュニア、キッズとシリーズも徐々に増え始めましたが、当時も今もスタンダードなデザインやイメージは、さほど大きく変わっていません。そう、シンプルなものは、やっぱり飽きのこないものです。

シンプルでカワイイ。幼児向け(3歳頃から)キッズバイク「little tokyobike」¥31,900(税込)。

SとMの2サイズから選べる小学生向け(6歳頃から)ジュニアバイク「TOKYOBIKE Jr.Comfy」¥36,300(税込)。

カゴやパーツなど自分仕様にカスタムしたくなる8段変速がついたもっともスタンダードな「26(ニジュウロク)」¥96,800(税込)。身長に合わせて3サイズから選べます。似た変速のないシングルスピード「MONO(モノ)」は、¥59,400(税込)。

pop grumpyは、自転車やそのパーツやアクセサリー以外にもシューズやくつ下、雑貨など日常的なアイテムも取り扱っています。

キャンバス素材の1960年代に生産していたトレーニングシューズを現代に再現したモデルとなるMOONSTARの「GYM CLASSIC」(左・黒)、¥11,000(税込)。「GYM CLASSIC HI」(右・白)、 ¥12,100(税込)。

くつ下の産地で知られる奈良県広陵町で生まれた「SOUKI SOCKS」。高品質の天然素材をローゲージの編機で丁寧に仕上げたくつ下は、ふっくらと弾力のあるはき心地。¥1,980(税込)〜

開発が進むエキキタ周辺はおいしい飲食店も多いのでランチと合わせて休日のおでかけに、ぜひお立ち寄りください。

pop grumpy
Open 11:00-19:00/日曜日 12:00-19:00
水・木曜日定休
広島市東区光町1-6-22

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圧倒的な存在感。アート感覚の植物たち。

ようやく少しずつ暖かくなってきたかな?という時期。衣替えには少し早いですが、西日本は春の気配もちらほら。家の植物たちも新芽が芽吹く頃ではないでしょうか。近年、注目の多肉植物。BinOにお住まいのみなさんも好きな方が多いと思います。全国的にもまだまだ広まっていない頃、広島で斜め上を行く着眼点で希少性の高いサボテンや多肉植物などの植物を提案した先駆者ともいえる「叢(くさむら)」をご存知ですか?




ホームセンターなどでみかけるもので生育期間は5年くらい、ここで取り扱っているものは10〜20年(もっと上も)気候変動の激しい日本の環境で育ったもの。ゆえに生き抜いたその表情の強さ、唯一無二という圧倒的な存在感を放っています。親木を中心に不思議な形へ成り立ったものや中には”綴化(てっか)”と呼ばれる突然変異で、同じ品種でも変わった姿に変貌をしたものもいます。すべてではありませんが陶芸作家による1点ものの鉢でさらに存在感を高めたコーディネートによって販売されているものもあります。まるでアートギャラリーのような趣きです。

陽当たりの良い環境であれば、春には花を咲かせるサボテンの「白鳥」。サボテンというと痛々しいトゲを連想しますが、この白っぽい部分がトゲにあたり、触っても痛くありません。鉢は広島の陶芸家・佐々木りつ子さんによるもの。

ユーフォルビア・ラクテア錦綴化(にしきてっか)。文中でも説明した”綴化(てっか)”によって個性的な姿(上部)に。上部と下部で接ぎ木した多肉植物。接ぎ木したなごりで糸もそのまま。

ホワイトチョコがかかったような見た目のかわいさと反する怪しい名前のユーフォルビア・ホワイトゴースト。サボテンのような見た目の多肉植物。結構大きめでインパクトあります。

取り扱いとして冬場(12〜2月)は、休眠期にあたるようで寒空の外に出すのはNG。明るい場所が良いですが窓際など0°以下にはならないように5°以上が理想だそうです。水やりも月一程度の軽めで。これからの季節は、陽当たりもよくなるので、いわゆる成長期にあたり、環境の変化にも順応しやすい時期ですからぜひ足を運んで、一点モノだけにいい運命的な出会いを期待しつつ、訪れてみてください。

叢 – Qusamura
Open 12:00−18:00
火曜定休
広島市西区三篠北町1-34・1F
お近くのコインパーキングをご利用ください。

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シーズン到来! 薪ストーブの季節。

今年は、早くも冬本番。雪が降り始めて朝晩の寒さも厳しくなってきました。
移動や災害などの心配もありますが、お家の中は天国。まさに薪ストーブの本番に幸せ気分のBinOユーザーも多いのではないでしょうか。薪の炎に癒される時間は、格別のことと思います。そんな薪ストーブを安全に長くお使いいただくために今一度メンテナンスのことを中心にいつもお世話になっている「ノーム」さんに伺ってまいりました。

「ノーム」のショールーム兼「ひだまりカフェ(コーヒーがうまい!)」。デザイン良し、性能良しのいち押し「AGNI(アグニ)」が並ぶ。

もうオンシーズンに突入した頃なので、その前にお伝えすればよかったのですが、煙突の中のおそうじはオフシーズンに行いましたか?メンテナンスで一番欠かしてはいけないことがありますか?と聞くと真っ先に…
「年1で必ず行ってもらいたいことがあります。一般的には煙突といいますが、我々はこれを煙道(えんどう)と呼びます。煙の道です。燃焼に影響するだけでなく、怠ると煙道火災の原因になります。煙が部屋に戻ってくるような現象など起き始めると要注意です。内側が暖かく、外が冷たい空気だと窓が結露するように、煙突の中も水滴が生じる場合があります。薪から出る煙に含んだタールとその水滴が相まって引火性の高い黒い油が出来上がってしまいます。煙道火災にはその他の原因も考えられますが、一番といえば、これですね」。
どうですか?納得いきますね。もしもやり損ねたな、と思う方。ぜひ、始めてください。
その他には?というと
「あとは汚れとか、錆を発生させたくないとか個人個人の思いでストーブポリッシュ(ワックスみたいなもの)できれいにするのもいいでしょう。油を塗ると言う人もいますが、特におすすめはしません。」
とのこと。これは「安全」という部分では重要でないということでしょう。あと、灰はある程度残しておいた方が燃焼効率がいいので、いつも取り除く必要はないようです。

しかし、オフシーズンを迎えた時は、煙突のおそうじと合わせてしっかり取り除くといいようです。梅雨時期など、灰は湿気を吸収するので錆を発生させるリスクが高まるようです。消耗するところはというとコレ。

このガラスの内側のまわりにあるファイバーロープは消耗品。5年~10年お使いの方は、要チェック。摩耗すると空気の道ができて燃焼効率に影響します。またAGNIを筆頭に内部にある「 触媒(しょくばい)」がついているタイプは、これも消耗品にあたるようですので煙の発生などチェックを。

さて薪となる木のおさらいです。よく燃える燃焼温度が高いのは針葉樹、じっくり燃焼時間が長いが広葉樹。乾燥がおろそかな薪は、煙がよくでますし、塗料のついた木材や海水を吸って乾燥した流木(川の淡水を吸った木はOK)も薪ストーブで燃やしてはダメ。薫製の香りが好きな方は桜の木はいい香りなのでオススメ。高価だったり、手に入りにくい木も最近は、川の管理をする自治体が流木の廃棄に各所で無償提供しているところもあるようですよ。

ショールームで発見!ポータブルピザオーブン「KABUTO(カブト)」。大きな薪は使えませんが、ペレットや小枝、小さくした木を利用し、約25分で300°以上に達する優れもの。35,200円(税込)。薪ストーブの中(オーブン化)でピザを焼く強者もいるようですが。

広島市安芸区・東広島市の薪ストーブ&ログハウスとアウトドア用品の専門店
Gnome(ノーム)

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ぶらり本川町。いいお店発見!

広島市の中区、十日市町や本川町には食品、飲食店や雑貨店など専門店と呼ばれるような目利き、腕利きのいいお店が多いのですが、こちらの「Pier Lokki〈ピエラロッキ〉桟橋カモメ」もその一つ。取り扱いの中心となっているのは国内の作家など小規模の工房によって製品化される食器やグラスから花器、家具、照明などインテリア全般で暮らしに寄り添う商品です。

作家モノといえども、工業製品と思えるような非常にクオリティが高いものが多く、製品づくりの技術的な背景や作家の人となりなどスタッフの説明を聞いた上で暮らしの道具として大切に使いたい商品がところせましと並んでいます。全体を通して過去からある伝統工藝や趣きの良さを今の暮らしに沿った形へとリデザイン、リプロダクトされたモノという印象があります。

愛媛県の「ヨシロ工房 大野なつみ」によるガラスシェードのペンダントライト。参考までに中央手前の2点は、クリアタイプ12,100円(1点)。中央奥の2点はスモークブラウンで13,200円(1点)。

 

兵庫県の「ふじい製作所」による木製キャニスター。コーヒー豆やお茶葉容器として十分な驚きの密閉力。大14,300円。小12,100円。材質が異なります。

 

店内のあちらこちらにあるヴィンテージのボタニカルイラストフレーム。ベースとなっているのは約100年前にスウェーデンでリトグラフ(石版印刷)によって製作された植物図鑑を一枚一枚配したもの。各3,300円。※フレームはしっかりしていますが、紙製です。お気に入りのフレームを見つけて入れ替えるのも良いでしょう。

 

長野県の「木の生活道具 MWC.WORKSHOP コバヤシユウジ」によるマグカップ。素材は木ですが、液体ガラス塗料を使用し、扱いやすく加工されています。左5,500円。右7,700円。

百聞は一見にしかず、ということでぜひ本川町あたりを「ぶらり」してお立ち寄りください。1人の作家を特集した展示イベントも頻繁に行われていますので要チェックです。

Pier Lokki
Open 11:00−17:00
水曜定休
広島市中区本川町2-5-12 鳥越ビル3F
(広島電鉄「本川町」電停より北へすぐ)
営業日時を変更する場合もあり、ホームページの「オシラセ」をご確認の上ご来店ください。

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ちょっと物騒な道具とそのブランドのこと。

朝晩と冷え込む季節になりましたが、この時期にもなるとBinOにお住まいの多くの家の煙突からモクモクと煙が立ち始めてます。お家で過ごすには薪ストーブを待ち兼ねた季節とも言えるのではないでしょうか。薪割りも体を動かすには、いい運動だし、パパの活躍どころでもあります。さて、薪割りといえば、必要となる道具に「斧(おの)」がありますが、どんなものをお使いですか?ご紹介するのは「Husqvarna〈ハスクバーナ〉」というスウェーデンのブランドと、切れるものつながりで「OPINEL〈オピネル〉」というフランスのナイフブランドをご紹介します。

まずは、Husqvarna〈ハスクバーナ〉。このロゴの入ったバイクを見たことあるぞ、という方もいるかと思いますが、オートバイはライセンス名として他社が製造販売を行なっており、現在は主にチェーンソー、芝刈り機などの農林・造園機器などのメーカーです。この流れで、斧も製造しているのです。このマーク、実は銃口だそうで、今から333年も前の1689年、銃をつくるメーカーとして設立されました。それは、200年も続いたようですが、その後ミシン、自転車、オートバイと続き、エンジン製造から芝刈り機と続いていくのです。要するに鋳物(いもの)メーカーです。それでこの斧のブレードが丈夫で切れ味もいいワケです。ヒッコリー(樹木名)シャフトと呼ばれる柄の部分は、とても軽く、握りやすい。従ってブレードの重さと振り落とす力のバランスが良いというのが特徴です。

革製のケースも武骨でカッコ良い。柄の短いものなどアウトドア好きの方に人気の斧です。このマークが銃口をモチーフにデザインされています。

続いて、世のキャンパーたちが愛して止まないフォールディングナイフ(折り畳み式ナイフ)といえばOPINEL〈オピネル〉です。設立は1890年。1955年には使用中と折り畳み時のどちらの状態でも刃をしっかり固定するセーフティリング「ビロブロック」を開発。クラシカルなデザインで今なお、作り続けています。かのピカソも愛用したようで、ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート美術館の「世界の美品100特選」に選ばれ、フランスはもちろん、ニューヨーク近代美術館でも文化的財産として一目を置かれているようです。5つの素材のみで構成されていて、シンプルかつ、リーズナブル。フランスでは子供にナイフを贈り、使い方や文化を学ばせる習慣があるようで“最初の一本はオピネル”と言われるほど、普及しているようです。

上が旧ロゴのヴィンテージ「オピネルNo.10」。下が最近のシンプルロゴタイプ。柄の素材が弱くなったのかな、という気もします。刃の素材が、「カーボン(鉄と炭素の合金)」と「ステンレス(鉄とクロムの合金) 」とあり、こちらは少々錆びやすいですが、研ぎやすさと切れ味のバランス優先でカーボンです。

セーフティリング「ビロブロック」がこちら。左からナイフを閉じた状態でリングを左に回してロック。次はリングを右に回してナイフを取り出す。そして左でも、右でも回して、ロック。操作は単純かつ、安全です。

1990年以前の製品には、ナイフの閉じた状態のロックがありません。全製品に反映されたのは、2000年以降だそうです。長く愛されるものは、なんだかマイペースですね。

ブレードの刻印もビンテージは荒く、新しいものは、レーザーのようにエッジがきれいに仕上がってます。長さ、大きさに応じて、No.1からNo.13まであります。

と、まぁ物騒な道具のちょっとマニアックなお話だったので、かわいらしい道具「AUDUBON BIRD CALL〈オーデュボン・バードコール〉」もご紹介。摩擦によって鳥の鳴き声を出すというもので、何度も体験してますが、これを山で鳴らすと実際に鳥が鳴き始めることがあって、会話してるようで何とも癒されます。1947年に発明され、60年以上も形も変わらず製造され続けています。オーデュボン(全米オーデュボン協会)は、アメリカの鳥獣保護団体の名称で、画家であり、鳥類研究家のジョン・ジェームズ・オーデュボン(1785.4.26 – 1851.1.27)の功績を称えて名付けられました。彼は図鑑を作られてますが、当時のモノとは思えないほど、綺麗で繊細な美しい絵なのです。

木と鉄を擦り合わせて鳥の鳴き声に似た「キュン(チュン)、キュイ」といった音が出ます。山ではもちろん、公園でもお子様と試してみては。

BinOもこんな道具たちのように長く愛される家として、歴史に刻まれるような存在を目指していきたいですね。

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ぐりとぐるんぱのぎゅっとおねんね!?想像力を広げる絵本のお話。

今回は、家の購入を考える子育て世代の0歳から5歳くらいまでの小さなお子様がいるご家庭の方への参考に「絵本」のお話です。0歳からの子育てに絵本の読み聞かせが注目され、毎日、習慣的に行えば言語能力や読解力、集中力など、幼くして学力が向上することが脳科学研究機関が裏付けする調査結果も公表されています。学力も当然、気になるところではありますが、これまでのように本当に大切にしたいのは、絵本が親子のコミュニケーションであったり、想像を広げる、感情を豊かにするなど心の安定や成長に良いということ。時間をつくることに越したことはないですが、夫婦共働きの忙しい毎日で習慣的に読み聞かせする時間がないという人もいるでしょう。でも成長の過程で、家の中で目にしたり、手が届くすぐそこに「絵本」があるということだけでも重要なのではないか、とも思います。

では、どんな本を買えばいいのかな、ということで発行部数や売上ランキングを調べてみると…

1位は「いないいないばあ」(1967年発刊/童心社)断トツの700万部を超えるロングセラー本。0歳からが対象なので出産のお祝いにも選ばれているのではないでしょうか。

2位は「ぐりとぐら」(1697年発刊/福音館書店)533万部。シリーズ全体では、2,600万部(2018年)を超える大作で、単品では2位ですが、1位とも言えるのかもしれません。

3位が「はらぺこあおむし(英題:The Very Hungry Caterpillar 1969年)」(1976年発刊/偕成社)426万部。アメリカで出版されてから7年後に日本語訳で発刊されているようです。ご存知の通り、絵画自体に人気があって、もはや子供より大人向けのオシャレなキャラクターグッズという印象になってます。

さて、実際に手元にある絵本の図版と解説です。

「ぐりとぐら」1967年:福音館書店/なかがわ りえこ 作・おおむら ゆりこ 絵 /28ページ/533万部(ランキング2位)
いつも仲良し2匹の双子の野ねずみ「ぐりとぐら」の物語。身近な料理というテーマと冒険的なストーリー展開がとっつきやすく、次第に引き込まれていきます。シリーズがたくさんありますので、読書のくせづけには最適です。

 

「もうねんね」1968年:童心社/松谷みよ子 作・瀬川康男 絵/20ページ/168万部(ランキング52位)
おやすみ前の読み聞かせにおすすめの1冊。「いないいないばあ」と同じ瀬川康男さんによる温もりのある絵が特徴で、文章中の連続的に「ねんね」と自然に発することで寝かしつけの本として人気があります。

 

「ぐるんぱのようちえん」1966年:福音館書店/西内 ミナミ 作・堀内 誠一 絵/26ページ/240万部(ランキング23位)
親子で読み継がれるロングセラーの絵本。さみしがりやの大きな象「ぐるんぱ」が仕事!?で失敗を繰り返しながら、まわりを困らせますが、最後には子供を喜ばせるという天職!?につく、心和ませる物語。

 

色使いや細かな描写が子供ごころを刺激します。絵を担当した堀内 誠一さんは、おなじみの雑誌「an・an」や「クロワッサン」「POPEYE」「BRUTUS」「Olive」などのロゴデザインやアートディレクターとしても活躍された方です。

 

「ぎゅっ」2000年(日本語版):徳間書店/ジェズ・オールバラ 作・絵/32ページ/英題:HUG
売上ランキングなど100位圏外で出版としては新しめですが、おすすめの絵本です。おサルのジョジョが登場し、ページをめくる度に「ぎゅっ」という文章のみで展開されています。動物たちのセリフ(感情)やナレーションをその時々で読み手が加えて楽しく読み聞かせできます。最後はようやく出会えたママのところで「ママー!」(お父さんなら「パパー!」)とセリフを加え、「ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ…」力強く抱きしめてあげてください。子供も抵抗なく喜んでハグ習慣が生まれますよ。

多くの絵本が1960年代から半世紀を超えるロングセラーであることにとても驚かされます。現在の15歳未満の子供が約1465万人で年単位だと平均で約98万人。1位の「いないいないばあ」のこれまで年間販売数が平均だと約13万部、7.5人に1冊だからそれは凄いのだけれど、年間で85万人の手元には無いのですから、選ぶ絵本もそれぞれの個性があって面白いですね。少々破っても、らくがきしてもいい。含めて大切な思い出となるような絵本を選び与えてください。

絵本ネタといえば現在、ひろしま美術館で11月20日(日)まで特別展で絵本作家の「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が開催されています。新型コロナウイルス感染対策により整理券の入館制限を行っていますが、ご興味があれば足を運んでみてはどうでしょうか?

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只ならぬ存在感を放つSHAMROCK。

今回ご紹介するのは、とてもお洒落なお店のSHAMROCK〈シャムロック〉です。言うなればお花屋さん、いやいや植物屋さん…もはやインテリアショップ、アートギャラリー、そんな独特の世界観を持つシャムロック。ギフトや鑑賞用に生の切り花からちょっと変わった鉢物植物、ドライフラワー、花器とこだわりのあるセレクトとアレンジで人気を博しています。あまり見かけないような存在感のある切り花も多く、自分でアレンジできるかな…と難しく考えなくてもカジュアルに一輪、二輪飾るだけで「わたし、イケてる!センスいい!」となること間違いなし。はたまた普段から趣味に没頭する男性諸君の名誉挽回に「変わった花があるお店があったからさー」などと奥様にプレゼントも良いのでは。多肉系の植物がブームになったこともあってか、観葉植物を飾るお家が多くなりましたが、花のある暮らしというのも良いものです。ちょっと元気なくなってきたかなと思えばドライフラワーにして、また長く楽しめます。

ガラス素材でポップなカラーリングからシックなものまで数多く取り扱うHenry Dean〈ヘンリーディーン〉のフラワーベース(ベルギー)。左から6,930円、6,050円、6,380円(すべて税込)

 

自分で作るキットなど、ドライフラワーのオリジナルギフトシリーズ。
(左上)ボックス(丸) 6,600円、(左下)レター・木の実のリースキット 3,700円
(右上)お好きにアレンジ。ドライミックス 3,300円、(右下)レター・スワッグキット 5,500円
(すべて税込)

 

プレゼントに人気のスワッグ(ドライフラワー)。3,300~11,000円(税込)

 

店内2階はドライフラワーを中心に展開しており、不定期で展示やPOP-UP SHOPなどイベントも行われています。詳しくは、ホームページやインスタグラムをチェック!
BinOの家はどのシリーズでも構造となる梁の上や吹き抜け、踊り場のような言わば余白となるスペースがたくさんありますので、水やりのいらないドライフラワーは装飾にぴったり。この2階のスペースはとても参考になります。

10月も残すところあと数日、今年も一大イベントのクリスマスデーが近づいてまいりました。クリスマスリースのご予約はお早めに。16,500円~(税込)

 

SHAMROCK
OPEN 10:00-19:00
不定休
TEL 082-554-4477
〒730-0854 広島市中区土橋町6-29
(土橋電停より徒歩3分)

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散水ホースのお話。

昨今、一部のホームセンターなどでもブラックやダークグレーなど落ち着いたカラーのホースやホースリールが増えて、ようやくこのあたりにデザイン性が求められてきたか、なんて思えるようになりました。ほんの数年前までホース自体もブルーや半透明?グリーンのホースが主流でシルバーグレーあたりが「おっ!新しいな」くらいでした。お洒落なお店やインターネットでも探せばブラック、ブラウン、カーキなどBinOの外観に似合うカラーもあり、選択肢は豊富です。

(左)こちらがホームセンターによくあるもの。(右)どこか懐かしく、昭和レトロ!?的なグリーンのカット売りホース。現在も生産されていて、これが意外に丈夫だったりしますけど。

毎日頻繁に散水する方なら10mも15mもリールで巻き取る作業が面倒という方も多いでしょう。そこで今回、ご紹介する伸び~るホース(商品名ではありません)。オールブラック&銅のゴールドでカッコよくて、水の圧力で伸び〜る、伸びるの、なんと5mが3倍にあたる約15mにもなります。散水後に蛇口を閉め、さらにホース内の水を排出すると収縮していくというもの。見せてもいい感じなのでフック的なものに巻きかけての収納が一般的。冬場は、しっかり水抜きして凍りつかないようにしましょう。

柔らかいゴムということでしょうか?太く膨張しすぎないために生地が巻いてあるので素材がよくわかりません。上と下でご覧の通り、驚くくらいに伸びてます。

金属素材は、銅と明記されてますが、真鍮っぽく明るい金。

紹介しておきながらですが、気になる耐久性に保証はありません。消耗品ではありますが、数年は使いたいところ…結構安価なところが怪しいです…。

他にホースリールタイプもオシャレなものがたくさんありますので、しっかり吟味してお買い求めください。

こちらもカッコよいのでおすすめです。

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「湯気立てて 香り味わい 至福かな」秋らしく整いました! MOUNT COFFEE

朝晩がちょっと肌寒くなったこの時期、気分のいい朝で1日をスタートするために珈琲豆を挽きたてで、ドリップしたおいしい珈琲はいかがでしょう。そんな温かい珈琲がいい季節になったところで人気ショップ、自家焙煎によるスペシャルティ珈琲豆を販売する広島市西区の「MOUNT COFFEE〈マウントコーヒー〉」をご紹介します。

珈琲羊羹やドリップパックなどオリジナル商品からチョコなどセレクト商品もあります。

世にいうサードウェーブだの、カフェブームだのといくつかのウェーブを超えて、今や道具にこだわる男性諸君も多くなり、朝の忙しいママに代わって、最近は珈琲を淹れるはパパの役割というおうちも多いのではないでしょうか。挽きたてがおいしいなら、当然煎りたても、さらにおいしいということで、今回おススメするのは世界各国で生産されるシングルオリジンコーヒーを月替りで、受け取りなしでもポストに届く定期便(サブスク)、コーヒーをめぐる世界の旅「DRIP ON THE WORLD TRIP」です。豆のことなどコメントが添えられて届くので想像の中でプチトリップしてください。こちらはネットでお申し込みできますが、まずは一度、お店に足を運んでみてはいかが。


ドリッパーやケトル、コーヒーミルなど道具の取り扱いもあります。


店内は日々、焙煎している珈琲豆のいい香りが立ち込めています。


今年2月に増床した多目的スペースでは、コーヒーでつながった人やコトにまつわる書籍の販売や1ヶ月に1回程度の不定期で、コーヒー教室や展示会などのイベントを行っています。


[焙煎・珈琲豆販売]
MOUNT COFFEE
Open 10:00−18:00
日・月曜定休
Tel 082-521-9691
広島市西区庚午北2-20-13-1F
(広島電鉄「高須駅」より南へすぐ)

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