アウトドア好きのBinOフリークの皆さんの中には釣りも好きな方がたくさんいらっしゃいます。特に小さいお子様がいる家族で行くなら、やはり「釣れないと面白くない」ということで、海釣りが多くなると思いますが、さっと荷物をまとめて一人や友人と行くなら、地味ですが渋〜く、渓流釣りも面白いのでは?
上流の冷たく陰ったちょっと人が入りにくいような、そんな場所。
広島は1時間も車を走らせれば、上流域となる山々の無数の川に巡り合いますが、浅瀬や川幅が狭い川が多く、リールが不向きな場所が多いので日本古来の「竿」「ライン」「ハリス」「毛針」四つの道具のみのシンプルフライフィッシングと呼ばれる「テンカラ釣り」の紹介です。
やめよう不法投棄!ここにもたくさんゴミが捨ててありました…悲しく見るに耐えません。
こんな派手な虫いる?色の派手な毛針が多いですが、魚には色がわからないようです。
シーズンは、2、3月〜9月末まで、そう、今月で終了し、10月からは禁漁期間と入ります。9月は、産卵前の渓魚が活発になり、いい季節のようです。遊漁券は、年間、1日と各エリアによっても料金(年間で平均5〜6千円。1日で500円前後〜。自然保護の整備、自発産卵に加え、魚を放流するなど環境づくりに企てています。)が異なりますので事前に調べておく必要があります。狙うは、ヤマメやアマゴ、イワナ、ニジマスなどなど…中でもヤマメは特に神経質で、臆病。人の気配に敏感ですから、息を潜めてそーっと行動しないと気配を感じたら、その場所では数時間は釣れません。そこがヤマメを狙いたいという衝動で、醍醐味です。似たアマゴ、イワナも生息域は同じ。沢登り的なスポーツ感覚も兼ね備え、安全に過ごすためにゆっくり焦らず、のんびり自然に身を置く気持ちで挑みましょう。
「源流テンカラ釣りの知恵―渓の翁、瀬畑雄三の遺言。」(出版:つり人社:A5判/319p/2750円)
気分を高めるために書籍(本が好きなだけ?)も紹介。この本、面白いのがいわゆる道具や釣り方のハウツー本というだけなく、まるで仙人のようなテンカラ釣りの名手、渓の翁(たにのおきな)こと瀬畑雄三氏の生い立ち、成り立ちなどライフスタイルに迫るもので、地図での開拓ルートに加え、食や火の起こし方など氏の野営術が掲載されており、テンカラがシンプルなら、釣りに限らず、自然と向き合うお人柄もすべてがシンプル。山菜など幅広い山の知識が詰まってます。
ぜひ、これからオフ期間に読んでみてください。